昨日は友人と会い、「安倍首相はなぜイケイケなのか」という
テーマで盛り上がった。
安倍首相は権力の座に座り続けたがっている。
けれども権力の座にいるというのは、
本当はとても大変で、しんどいはず。
民主主義が機能している国ならなおさらだ。
それでも座り続けたがっている。
「俺様にもう怖いもんはないぜー。
権力のトップは楽しいぜー」という印象。
イケイケだ。
そんなに権力のトップの座の密は甘いのか?
いやいや一次政権のときのトラウマでは?
歴史に名を残したいという野望?
祖父・岸信介を超えたいのでは?
等々、好き勝手なことを言い合った。
帰宅して『新潮45』をパラパラめくっていたら、
まさにこのテーマでコラムニストの小田嶋隆氏が寄稿していた。
「『歴史』を意識しはじめた安倍首相」
小田嶋氏は、安倍首相は自分の思いだけで
外交をしようとしているのではないか、と述べている。
で、彼の様々な言動を取り上げ、
「無敵だ」
「ノリノリのアゲアゲだ」
「気宇壮大」
「天空海闊、豪爽不屈」
と、厭味ったらしく持ち上げている。
イケイケどころじゃなかった。
そして、こう続けている。
「おそらく、安倍さんの脳内で、
安倍さん自身は、歴史上の偉人クラスの
人間にまで成長している」
甘かったーー。
歴史に名を残したい、どころか、
偉人クラスを目指していたのかーーー。
「安倍さんの自覚の中では、ライバルは歴史の中にしか
いないのではなかろうか。
党内の好敵手と見なされていた石破さんや岸田さんあたりは、
もはや眼中に無いだろうし、野党のカウンターパートに当たる
蓮舫氏や野田佳彦氏に至っては、敵とすら思っていないはずだ。
昆虫ぐらいにしか見えていないのかもしれない」
だからカジノ法案も無理やり通せるし、
日ロ首脳会談が明らかに失敗でも平然としていられるし、
天皇陛下の退位も、これだけ世論が恒久法でって言っても
特例法で押し通そうとする。
この厚顔無恥な図々しさは、脳内「偉人クラス」だから。
好敵手であるはずの石破さん、がんばれ!
そして野党が機能しなければ民主主義は成り立たないのだから、
野田さん、応援します!!!
いまだに安倍政権の支持率は高いけれど、
その中には「積極的支持」というより、
ほかに誰もいないからという「消極的支持」、
とりあえずお上に任せとけ的な「浮遊的支持」が多い。
少なくとも私の周りの自民党支持者はほとんどソレだ。




















